毎年1月5日に催される獅子舞神事は、数百年の歴史を誇る大祭です。取り仕切るのは相差町の大年寄会で、毎年、当番の組から獅子役の青年3人と天狗役の少年2人、お囃子の笛3人が選ばれます。大年寄会からは、伊勢神宮の万度幣を捧持する一人などが選ばれて同行します。「ヤー(家)ホー(宝)ハー(波)」の掛け声を上げて家々が栄えることを祈り、早朝から夜まで舞い踊ります。
神事発祥の時期は不明とされていますが、大年寄会に伝来する『奉加帳』によると、江戸時代の元禄13(1700)年、当時の大年寄や役人が、氏子の繁盛を願って再興したとあります。平成23年11月に三重県立博物館がその獅子頭を調査し、戦国時代より近世初頭までの作と推定されました。もっとも古ければ今から550年も前の15世紀にまでさかのぼることになります。獅子頭は全長40.2㎝、最大幅31㎝、耳までの全高は26㎝。材質は松と推測されています。
神事当日は、一行が町を練り歩く様子や、家々の前で舞う様子をどなたでもご覧になることが出来ます。「ヤーホーハー」の大きな掛け声で場が一体となる空気、クライマックスの神明神社境内での舞などには、迫力と感動を感じていただくことが出来るでしょう。長い伝統を誇る相差町の獅子舞を実際にご覧になられてはいかがでしょうか。
催し | 神祭獅子舞 |
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日時 | 毎年1月5日 7:00~ |
会場 | 6:30 神明神社にて祈祷 |